大統領狙撃を、
8人の目撃者、
8つの異なる視点から描いたサスペンス。
"バンテージ・ポイント"とは、意訳すると「見晴らしのいい場所」
巻き戻され、繰り返される狙撃シーン、
徐々に明らかになる真実。
良く練られた脚本、90分間という上映時間があっという間で、
集中力が途切れることなく久、相当オモシロかった。
無駄のない、シェイプアップされた作品。
関係ないような思えていた人物が、
実は重要だったり、想像力を豊かにしてくれる。
満足度が高い、かなりオススメの作品。
アニメの世界に暮らす
プリンセス・ジゼル（エイミー・アダムス）が追放されたのは、
現代のニューヨーク。
めざましテレビで数ヶ月前に紹介されてから、
公開を心待ちにしていた作品。
良く出来た作品であるが、想像していたのモノとは大きなヅレがあり、
ハマらなかった。
本作と同じくディズニー実写映画の名作「スプラッシュ」
(ロン・ハワード監督、出演：トム・ハンクス、ダリル・ハンナ)のような
ロマンティック・コメディ、＋ファンタジー作品を期待していたが、
過去のディズニー作品へのオマージュ？、セルフパロディ？
かなりブラックな要素の強いロマンテック＜コメディ。
プリンセスにリアリティ、人間味を持たせようとするアイディアと、
よくぞここまでのパロデイを許した、ディズニーの懐の深さに感服。
「スプラッシュ」を知らなければ思いっきり笑ってあげられたのに。
NEWSの山下智久が主演ドラマ「クロサギ」の劇場版。
ストーリー自体は平坦、詐欺の手口、駆け引きも幼稚。
コメディかと思うほど、
突っ込みどころ満載でヒドイ出来。
低学年向けか、テレビスペシャル十分な内容。
テレビシリーズの方が断然オモシロかった。
黒崎（山下智久）の内面、
大物詐欺師・桂木（山崎努）の関係を描いているが、
同じようシーンの繰り返しで、しつこくて、くどい。
日本経済の発展10年遅らせたほどの詐欺師がターゲットとなっているが、
リアリティが全くない。
ドラマ版の主要メンバーである堀北真希や市川由衣は、
本筋には絡まず、見せ場もない。
山下智久の演技は、
山崎努、竹中直人、石橋蓮司らに比べたらお粗末。
詐欺師が詐欺師を騙す"クロサギ"という設定が斬新なので、
もっと手の込んだ話が出来るはずなのに残念。
いかにも続編を作りそうなラストシーン。
その際は、そこそこ鑑賞に堪えれるモノを。
ドリのDVD
「史上最強の移動遊園地
DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007」
迷うことなく初回限定盤を購入しました。
かなり分厚く、凝ったジャケット。
昨年12月、WOWOWで国立競技場の映像は視聴済みだが、
特典ディスクに収録されている
札幌ドームのファンクラブ限定イベントはどうしても外せなかった。
早速、ディスク３から再生。
意外な選曲でのコースティックライブたったんだ。
地方都市に住むものとしては、
札幌まで遠征するのはムリ。
映像で見られて十分満足。
昨年のワンダーランドは、
夏の小旅行気分で、
夕べヴァージョンのさぬき市野外音楽広場テアトロンと、
京セラドーム大阪の二箇所に参戦。
演奏された楽曲は同じでも、
場所が変われば受ける印象は異なる。
映像で見ても国立のライブも良いなぁ。
「タイヨウのうた」の小泉徳宏監督の新作は、
学生プロレスが舞台。
お気楽な、青春コメディと思っていたら、
主人公の本当の姿、苦悩を知ってから、
感情移入して感動で泣かされてしまった。
五十嵐良一（佐藤隆太）が入部したのは安全第一の学生プロレス。
非常に物覚えが悪く、デビュー戦で段取りを忘れてしまう。
五十嵐は、数ヶ月前の事故が原因で
一度眠ると記憶がリセットされてしまう記憶障害になっていた。
目覚めると、毎日同じように不安な気持ちからスタートする恐怖感。
絶望の中で、プロレスに生きがいを感じ、必死に努力する姿に感動した。
優秀だった頃の息子の面影が忘れられない父親（泉谷しげる）。
親子の関係修復が作品の根底にある。
プロレスシーンがシッカリ描かれていてこちらも見応えあり。
役者の動きがスムーズで、監督の見せ方が上手い。
プロレスファンとしては、小ネタにも満足。
記憶障害を扱った作品としては、
「50回目のファースト・キス」が思い出される。
記憶が一日しか持たないヒロインを好きになった男性のロマンチック・ラブコメディ。
こちらもオススメ出来る作品。
「ONE PIECE ワンピース THE MOVIE
エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜」
全然ノーマークの作品だったが、メッチャ良かった。
オモシロくて、楽しくて、可愛くて、
その上、感動で気持ちよく泣かせてもらえました。
本当にオススメ。
夢を抱き続けること、あきらめないこと、
仲間を大切に思うこと。
ストレートに思いが伝わってくる。
原作は未読、アニメはちゃんと見た事はない。
以前、「ONE PIECE ワンピース 呪われた聖剣」を劇場で観たが、
全くハマラナカッタ記憶がある。
その後、ワンピースと接点はなかったが、
ドリカムがエンディングテーマを担当したこと、
大好きな「またね」を劇場で聞きたくて劇場に足を運んだ。
楽曲はモチロン良いが、
原作の尾田栄一郎先生が描いたジャケット良い。
“冬島・ドラム王国編”を映画化。
仲間から見放された孤独なトナカイ、チョッパーがメイン。
キャラクターの設定、関係などワカラナイことだらけだが、
問題ないです。
トナカイが喋っても、手足が伸びようが、
個性的な仲間達、原作にパワーがあるから、
イッキにワンピースの世界観に引き込まれた。
「またね」が流れ、
チョッパーがバイバイ、手を振ってくれて終わりかと思うと、
来年公開の第１０弾の予告編が。
公開までの一年かけて、過去のワンピース作品を制覇したいな。
「L change the WorLd」鑑賞のため、
「DEATH NOTE」、「DEATH NOTE the Last name」連続鑑賞。
原作は全く見ていないが、
勧善懲悪モノではない、主人公二人の設定はオモシロイ。
行き過ぎた正義感の持ち主である夜神月（藤原竜也）、
正義感を表に出さず、ゲーム感覚で事件を解決に導く"L"（松山ケンイチ）。
二作から感じられるのは、夜神月の扱いが悪い。
彼の心理描写がないため、
単なる独りよがりの、殺人鬼にしか見えない。
葛藤、行動の裏付けがないので、
魅力のないキャラになってしまっている。
これでは感情移入できない。
前編は出番が少ないが、"L"が主人公に思えてくる。
二作とも金子修介監督が担当しているが、
人が死ぬシーン、監禁シーン等、緊迫感がない。
頭脳戦、心理戦がウリだと思うが、
子供向けなのでたいした事はなかった。
製作が「ロード・オブ・ザ・リング」と同じニューラインシネマということで、
両者を比較してしまうが、
最も良かった点は、上映時間が2時間以内だったこと。
最近のファンタジー、大作は長すぎる。
2時間前後が私には丁度良い。
三部作の一作目。
単体では評価しにくいですが、
大河ドラマのダイジェスト版のような印象。
旅の目的、ポジションがボンヤリしてしまっている。
"ダイモン"、"ダスト"、"パラレルワールド"、
"教権"、"ゴブラー"、"真理計"
導入部分で設定、説明が多く、
なかなか理解できないまま話は進んでしまう。
オフィシャルサイト等で補填しておかないと厳しい。
とは言え、本作だけでは片付かないことが多いので、
単純に映像を楽しむことが望ましい。
“ダイモン”（守護精霊）
人の魂が動物の姿をして共に行動する存在
子供のダイモンは、その時々で目まぐるしく変化する。
その際の視覚的効果は素晴しかった。
（ダイモン占いによると、私は「ミサゴ」でした）
コールター夫人を演じるニコール・キッドマンの存在感は凄い。
このキャラが物語を左右するのは容易に判る。
「DEATH NOTE デスノート」“L”を主役にしたスピンオフムービー。
予備知識として前編をだけ観てから鑑賞したが、
あまりにヒドイ出来で呆れてしまった。
中学生以上にはかなりツライ。
アクション、サスペンスともに幼稚。
“L”最期の23日間を描いているが、
カウントダウンしていっても緊迫感がない。
原作“L”のキャラは知らないが、
松山ケンイチ演じる映画では、甘いものばかり食べていて、
ニートっぽい感じだが、
知識があり、洞察力、推理力がある天才肌の探偵。
“L”の新たな面を見せようとしているが、失敗だと思う。
どうせなら良い面（頭脳・心理戦）を強調した作品にして欲しかった。
話の核となる殺傷能力の高いウイルス。
これがとにかく説得力がなく、都合のよいモノになっている。
悪者達の企みとしては、規模の大きい計画だが、
国内では少人数しか登場せず、スケール感がない。
中田秀夫監督らしいというか、
ホラーっぽいシーンがあるが、引いてしまった。
FBIエージェントとして登場する南原清隆。
彼の登場すると、すべての流れをぶち壊している。
ナンチャンのせいではなく、これはキャスティング担当者の責任。
ザック・ヘルム監督
惜しい、もう少し頑張りましょう。
自由に動き回るおもちゃ達、
アイデア、色彩、素晴しい要素はあるが、
シンプルすぎるストーリー、
キャラクターの深みがなく、物足りなさが残った。
243歳のマゴリアムおじさんの最期を演じるダスティン・ホフマンは素晴しいが、
それ以上に、ショートカットのナタリー・ポートマン、
彼女のキラキラした表情はとても魅力的です。
観に行ったシネコンでは吹替え版しか上映がなく、
ナタリー・ポートマンの声を聞くにはレンタルを待つしかなさそうです。
日本版テーマ・ソング、
CMで使われている木村カエラの「Jasper」は、劇場では流れませんでした。
流れなくて正解なの？
