2005年、実相寺昭雄監督による

『姑獲鳥の夏』(うぶめのなつ)に続く

京極夏彦のベストセラー「京極堂」シリーズ第2作目。

本作の監督は原田眞人。


実相寺監督による前作より、

妖しい雰囲気は控えめで、全体的にスッキリしている。


堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、

田中麗奈、黒木瞳、宮藤官九郎ら、

豪華なキャストではあるが、そ

れでも万人受けするタイプではない。


上海で撮影された戦後・東京の風景は素晴しい。

美少女連続殺人事件、

元・女優、陽子の娘が行方不明、

不幸を匣(はこ)に封じ込める謎の教団。

時間軸をずらして、多面から事件を描く手法も良い。

登場人物が多いため、それぞれのエピソード、キャラが薄めだが、

理屈っぽくならならず、十分楽しめる作品である。

分冊文庫版 魍魎の匣〈中〉 (講談社文庫)/京極 夏彦
¥660
Amazon.co.jp
姑獲鳥の夏『魍魎の匣』公開記念版
¥1,655
Amazon.co.jp